ダンピング抵抗

「ダンピング抵抗」の用語解説

この用語のポイント
  • 信号線に入れられる抵抗のことだよ
  • 電圧のノイズ(リンギング)を防ぐよ

一言でまとめると

ダンピング抵抗とは

ICなどのすぐ近くに配線され

電圧の振動を抑制(ダンピング)するために使われる抵抗のこと

です。

詳しい説明

まずは、電圧の振動から見ていきましょう。

デジタル信号は、1と0を表現するために矩形波(四角い波)を流して通信します。

この時、ICはちゃんと四角くなるように信号を流すのですが、コンデンサ成分などが回路上にあると、信号のはしっこが波打ってしまう現象が起きます。

これを「リンギング」と呼ぶのですが、そのまま放置していると1と0の区別がつかなくなって通信が失敗したり、余計なノイズが発生したりします。

そこで、この困った現象をなくすために使われるのが「ダンピング抵抗」なのです。

ダンピング抵抗は、通信する線上に直列で入れます。すると、抵抗がじゃまをして回路にどばっと電流が流れるのが抑えられます。

これが、電圧のリンギングをおさえるのに役立つのです。

ちなみに、ダンピング抵抗自体はただのチップ抵抗です。

だいたいは22Ωや33Ωなどのチップ抵抗が「なんとなく」使われますが、本当はちゃんと計算して抵抗値を決めた方がよかったりします。

最後にまとめるよ

つまり「ダンピング抵抗」という名前を聞いたら、「ノイズとかを抑えるために入れられてる抵抗のことなんだな~」と思っておいてください。

『ふんわり分かる電気辞典』の注意点

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