「ピンコンパチブル(ピン互換)」の用語解説
- プリント基板上の部品を付けかえるときに登場するよ
- 「部品の形と機能がいっしょ」なのを伝えるために使われるよ
- よく「ピンコンパチ」と略されるよ
一言でいうと
ピンコンパチブル(ピン互換)とは
回路をいじらなくても部品をそのまんま置きかえられるのを
ちょっとかっこよく(?)伝える言葉のこと
です。
詳しい説明
設計した電子回路を長年作りつづけていると、使っている電子部品が生産中止になることがちょくちょくあります。
生産中止になると代わりの部品を見つけないといけないのですが、特にICだと製品ごとでパッケージのサイズが違ったり、ピンの配置が違ったりすることが多いです。
ここで、置きかえる部品の形がちょっとでも違うと、プリント基板の設計までやり直さないといけません。
それはめちゃくちゃめんどくさいので、設計者はみんな「プリント基板をそのままで使える部品はないか~!」と必死で探します。
そうすると、たまに「形が同じ」で「ピン(端子)ごとの機能もいっしょ」な部品が見つかります。
この「形が同じでそのまま使える」のを一言でいうと「ピン互換性がある(ピンコンパチブル)」になります。
ただ、その言い方だと若干長いので、ベテランさんとかは「ピンコンパチ」とか言って微妙に省略したりします。
初めて聞くと「なんのこっちゃ?」な言葉ですけど、「これピンコンパチ?」とか聞かれたら「部品の形が同じか聞いてるんだな~」と思っておいてあげてください。
ちなみにですが、部品が「ピンコンパチ」でも、「性能が元の部品以上」でないと付けかえはできなかったりします。
なので、設計者さんは部品がなくなるたびに大変な思いをして別の部品を探しているんですね。
最後にまとめるよ
つまり「ピンコンパチブル(ピン互換)」という名前を聞いたら、「もとの部品と形・機能がいっしょなんだな~」と思っておいてください。