終端抵抗

「終端抵抗」の用語解説

この用語のポイント
  • 通信線にいれる抵抗のことだよ
  • 「信号の反射」でおきるノイズを防ぐよ

一言でいうと

終端抵抗とは

通信ケーブルのはしっこらへんに入れて、通信の品質をよくする抵抗のこと

です。

詳しい説明

まずは、終端抵抗が必要になる原因である「信号の反射」から説明していきましょう。

電子回路では、いろんな機器どうしが接続されて信号を送ったり、受け取ったりしています。

そのまま信号が送れればいいのですが、実際にはいろんな理由で信号がちゃんと送れない、となることがあります。

その中の一つが、信号の反射です。

機器どうしの通信では、送る機器と受け取る機器で、信号線につながる抵抗値(インピーダンス)が違うことがよくあります。

すると、信号がはしっこで反射してしまい、一部が戻っていってしまう、という現象が起きます。

反射した信号は、接続された線のなかを行ったり来たりして、送っている信号とまじりあうので、信号がガタガタになります。

ちゃんと信号が送れなくなる原因になるので、この信号の反射を防がなくてはなりません。

そこで活躍するのが、終端抵抗です。

信号の反射を防ぐには、送信側と受信側、両方のインピーダンスを同じにすればOKです。
(ちなみにこのことを「インピーダンス整合」とよびます)

なので、送信側か受信側、どちらかの近くに終端抵抗を入れて、両方のインピーダンスを同じにします。

これだけで信号の反射がなくなるので、通信する時にはだいたい終端抵抗がいるかをチェックするのが普通です。

最後にまとめるよ

つまり「終端抵抗」という名前を聞いたら、「信号の反射をふせぐために入れてる抵抗のことなんだな~」と思っておいてください。

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